先日「NTTインディカーシリーズ2019」第14戦のオープニングラップで起きた多重クラッシュの件で佐藤琢磨さんがバッシングを受けているそうです。
その理由として、その多重クラッシュを引き起こした原因が佐藤琢磨さんにあるというのです。
では、そのバッシング内容を見ていきましょう。
【NTTインディカーシリーズ2019】で起こった大クラッシュ
Here's how drivers saw the Lap 1 incident at @PoconoRaceway. #ABCSupply500 // #INDYCAR pic.twitter.com/Kv4C25557p
— NTT IndyCar Series (@IndyCar) August 18, 2019
『NTTインディカーシリーズ2019』第14戦のオープニングラップで多重クラッシュが起こりました。
その内容は以下の通りです。
アクシデントは第14戦・ポコノの1周目に起きた。
コーナーが僅か3つしかないハイスピード・トライオーバル(高速三角形コース)のポコノ。
その第2コーナーへ向けての攻防で、ライアン・ハンターレイ(内側)、アレクサンダー・ロッシ(真ん中)、佐藤琢磨(外側)が3台横並びになっていたところ、ロッシと佐藤のタイヤが接触し、佐藤のマシンはイン側へとスライド。
佐藤とハンターレイのマシンがもつれ合うようにイン側のウォールにクラッシュ。
2台はその反動でコースを横断し、アウト側へ流れていく。
そして、後ろから来たフェリックス・ローゼンクビストが佐藤に接触し、ローゼンクビストは宙を舞った。
佐藤のマシンは火花をあげながら裏返しになって停止した。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/byline/tsujinohiroshi/20190822-00139258/
そして今回のクラッシュの原因が、佐藤琢磨さんにあるという批判が殺到しているのです。
「全部俺が悪いことになっている。これは日本人である以上、仕方がないことです」
そう、半ば諦めかの様に答えたのは佐藤琢磨さん。
映像では、佐藤琢磨さんがロッシを抜く時、内側に寄ってしまった事が原因の様に見えるとの声が。。。
ロッシを抜いてからではなく、その前に内側に寄ってしまった事で接触したのでは?という見解により、SNSでは佐藤バッシングが始まったのです。
とにかく、このクラッシュ事故に関わった5人のドライバー全員無事だったのが不幸中の幸いでした。
レイホール・レターマン・ラニガンは、クラッシュの原因(責任)は佐藤琢磨ではないと発表
The team has issued a statement in regard to the opening lap crash at Pocono Raceway.
The statement can be found here: https://t.co/5Nc7HWIS8y
We stand behind our drivers and have absolute faith in their ability to race and perform at the highest level for RLL. pic.twitter.com/8WusnDI6bJ
— Rahal Letterman Lanigan Racing (@RLLracing) August 20, 2019
佐藤琢磨さんの所属チーム『レイホール・レターマン・ラニガン』は、下記のコメントを出しています。
「データとビデオは、琢磨がこの事故で、アレクサンダーの方に動いていないことを明らかに示している。
そして実際に、琢磨が最初に行ったハンドルの操作は右だった。
彼は最初に接触が起きた後、マシンを修正しようとしたのだ」
「この種の事故は、こういったレースでは起こりうるものだ。
そして、レースのすべての段階で、コース上の位置が重要なのだ。
我々の見解では、これはスポーツの一部だと思う。
今回のことはレーシングインシデントであり、我々はチームとしてドライバーたちを支持し、彼らの最高レベルのレースとパフォーマンスを発揮する能力に絶対的な信頼を持っている」
「残念ながら、今回のことはチャンピオンシップに影響を与える可能性のあるアクシデントだった。
2015年にポコノで起きたクラッシュは、我々のタイトルへの願望に影響を及ぼした。
だからドライバーやチームが経験するフラストレーションについて理解している」
引用元:https://jp.motorsport.com/indycar/news/rllr-issues-statement-backing-sato-over-pocono-crash/4515936/
所属チームのコメントで、批判も少しずつ沈静化しつつはありますが、元々は、この事故でリタイアすることになったアンドレッティ・オートスポートのアレクサンダー・ロッシが、佐藤琢磨さんの動きによって、この事故を引き起こしたと主張しているので、彼が納得してくれる事を願うばかりです。
世間のバッシング(批判)の原因は?
先程から佐藤琢磨さんの動きによって、佐藤バッシングが始まったと説明しましたが、そのSNSの炎上に対し、佐藤さん自身がツイートした事で、さらに火に油を注ぐ炎上となってしまったのです。
「一言言う必要がある。
チャンピオンシップを考えればロッシと絡んでしまったことは申し訳ない。
ロッシはハンターレイと僕の間で行き場がなくなったように見える。
シーム(路面の縫い目)を見れば、ロッシは明らかに上(外側)に動いている。僕たちは接近戦のレースをし、不運にも接触してしまった」
引用元:https://news.yahoo.co.jp/byline/tsujinohiroshi/20190822-00139258/
この佐藤琢磨さんのツイートに対し、『ロッシが悪いというのか?』といった様な意見が出てきた為、その更なる炎上に対し、自分はただ真っ直ぐ走っていた。と言いたかっただけ。と追記釈明しました。
今回の佐藤琢磨クラッシュバッシングに関して日本のSNSでは?
世界で闘う日本人のお手本だろう。佐藤琢磨選手の姿勢は立派。たとえ四面楚歌となっても毅然と証拠と客観的事実をもって問題を提起する。中々できることではない。https://t.co/QfN3aqdDH0
— 東菊花 wf2020w ワンフェス参戦 (@Azuma_Kikka) August 22, 2019
佐藤琢磨さん今日クラッシュしてマシンひっくり返しになったけど無事でよかったε-(´∀`;)ホッ
ロッシは佐藤さんが横切った的なことを言ってるけど、オンボードだと佐藤琢磨ハンドル切ってないよね…
むしろ他の映像だとロッシの方が佐藤さん側に寄ってるというか避けてるに私には見えた pic.twitter.com/POYV2WnIdk— あきまろ (@Akimaro115) August 19, 2019
いいや待て。
佐藤琢磨選手を擁護するわけではないけど、この記事は違う。
これは完全にレーシングアクシデントだし、どうにもならない。
勝負師じゃないとわからないかもしれないが、これは誰も悪くない。
感情的になるのは人のこと言えないが、そこにいたお前が悪い。https://t.co/BuZosUTFJO— 大谷ぷろ (@Tobby_0118) August 20, 2019
日本人の立場が弱いという事で、何も言えないまま終わるパターンが多いと思われていましたが、佐藤琢磨さんもしっかり自分の状況を主張した事を同じ日本人として評価する声ばかりでした。
しかし、同じ日本人だから味方した。という事より、冷静に考えても、こういったレースのアクシデントを故意にするなんて事は、なかなか出来ないでしょう。。。
レーサーとしての技術というのも、突然のアクシデントを全て回避出来るレーサーなんていないでしょうし、100歩譲って、たとえ操作ミスだったとしても、こういったレースでのアクシデントに対して、誰に責任があるだの、誰が悪いだの・・・って話になるのが、逆にびっくりですけどね。